ゼネットの評判は?Ruby・AWS発注先としての実力を検証【2026年】

最終確認日:2026年9月23日

株式会社ゼネット(ZENET)について、公式情報・国の公開データ・口コミ3媒体310件以上を確認しました。
調べて分かったことを、先に3つだけお伝えします。

どんな会社?
1999年設立、東京・南池袋に本社を置くSIer(システム開発会社)です。技術者は217名(2026年6月時点)で、大手SIerの案件を中心に、開発とインフラ構築の技術者を送り出しています。2024年10月からはLTSグループの一員です。

気をつけたい点は?
ISMS認証(情報セキュリティの国際規格)の対象は全社ではなく1つの事業部だけです。また口コミでは、客先常駐で保守・運用の現場が多いという声が目立ちます。

結局どうなの?
残業を抑えて働きたい人や、未経験からIT業界に入りたい人には選択肢になります。開発の仕事を強く希望する人や、給与の伸びを重視する人には合いにくい会社です。発注側は、認証の範囲と実際の作業場所を分けて確認するのが近道です。

目次

ゼネットが向いている人・合わない人

口コミと公式情報から、向き不向きを整理しました。

向いている人

  • 残業を月20時間前後に抑えて働きたい人
  • 未経験からIT業界に入りたい人
  • 資格を取って手当で収入を増やしたい人
  • 【発注側】大手SIer案件の経験がある技術者を確保したい企業

合わない人

  • 入社後すぐに開発の仕事をしたい人
  • 成果に応じて給与を大きく上げたい人
  • 客先常駐ではなく自社で働きたい人
  • 【発注側】全業務でISMS認証の管理を前提にしたい企業

応募・取引の前に聞いておきたい3つのこと

口コミだけでは分からない点を、面接や商談で直接確認しておきましょう。

1. 配属先は開発か、保守・運用か
口コミでは保守・運用の現場が多いという声があります。直近の新入社員が、どんな工程の現場に配属されたかを聞くと判断しやすくなります。

2. 資格以外に、何が評価されるか
評価制度があいまいという投稿が複数あります。昇給の基準と、直近1年で昇給した人の割合を確認してください。

3.【発注側】作業場所と、ISMS認証の対象かどうか
ISMS認証の登録範囲は、本社での受託型の自社内開発です。自社に常駐してもらう場合は、情報管理のルールを契約で決めておきましょう。

ISMS認証の範囲を分解すると

公式サイトの記載と、ISMS-AC(認証制度の運営団体)の登録情報を並べました。

項目公式サイトの記載ISMS-ACの登録情報
規格ISO/IEC 27001:2005JIS Q 27001:2025(ISO/IEC 27001:2022+Amd 1:2024)
対象の部門システム事業本部 第二事業部1グループ(2013年取得時)システム事業部 第四事業部
対象の業務記載なし顧客要求事項に基づくソフトウェアの受託型自社内開発
対象の場所記載なし本社(南池袋)
登録日・有効期限2013年2月取得初回登録2015年8月17日、有効期限2028年2月27日

技術者217名のうち、ISMSの対象は本社で受託開発をする1部門に限られます。客先常駐で働く技術者の作業は、認証の対象外と考えるのが自然です。

▶ 出典:公式サイト(会社概要・沿革)/ISMS-AC 認証取得組織検索(2026年9月23日確認)

資格手当を年額に直すと

転職会議には、資格ごとの手当額を書いた投稿があります(2024年頃在籍・1件)。年額に換算しました。

資格月額年額
ITパスポート2,000円2万4,000円
基本情報技術者・情報セキュリティマネジメント5,000円6万円
応用情報技術者1万円12万円

OpenWorkの平均年収379万円から見ると、応用情報技術者の手当は年収の約3%に当たります。基本給が上がりにくいという声と合わせると、資格取得が収入を増やす主な手段になっているとみられます。

▶ 出典:転職会議/OpenWorkをもとに編集部試算(2026年9月23日確認)

ゼネットの総合評価

5つの観点で、編集部の見方をまとめました。

評価軸評価編集部の見方
技術認定・専門性★★★★☆Ruby認定SIer GOLD(2013年)、AWSアドバンストティア(2024年)を取得。技術者の中心はJavaとインフラ
情報セキュリティ★★★☆☆プライバシーマークは会社として取得。ISMSの対象は第四事業部の受託型自社内開発に限られる
働き方(残業・休日)★★★★☆口コミ上の残業は月16.5〜25.2時間、有給消化率は6割台。ただし常駐先による差が大きい
待遇・評価制度★★☆☆☆OpenWorkの待遇面の満足度は2.7、人事評価の適正感は2.5。平均年収は379万円
口コミの判断材料★★★☆☆3媒体で310件以上。点数は2.42〜3.22。名前の似た別会社のページもある

評価は口コミの点数そのものではなく、編集部が複数の情報源を照らし合わせて付けたものです。

編集部総評
認定の看板と、常駐中心の働き方の間に差がある会社です。ISMS認証は1部門の自社内開発に限られ、口コミでは保守・運用の常駐現場が多いと語られています。入社する人は配属先の工程を、発注する企業は作業場所と認証の範囲を、それぞれ確かめてください。

株式会社ゼネットの会社概要

公式サイトとグループ会社の公開情報をもとに、基本情報をまとめました。

会社名株式会社ゼネット(ZENET Co., Ltd.)
設立1999年4月(埼玉県和光市で設立、2002年に池袋へ移転)
代表者代表取締役社長 四元 一弘
資本金4,500万円
本社〒171-0022 東京都豊島区南池袋2-30-17 朝日生命南池袋ビル2F
社員数246名(2026年4月現在)
技術者数217名(2026年6月時点)
決算期3月
親会社株式会社LTS(2024年10月設立)
主な認定プライバシーマーク/Rubyアソシエーション認定システムインテグレータGOLD/AWSコンサルティングパートナー アドバンストティア/ISMS(第四事業部)
許認可労働者派遣事業 派13-309397
公式サイトhttps://www.zenet-web.co.jp/

▶ 出典:公式サイト(会社概要・沿革)/株式会社LTS 公式サイト(2026年9月23日確認)

組織の変化:2024年にLTSグループの傘下へ

2024年10月に株式会社LTSが設立され、ゼネットとルーセントスクエアの2社を100%子会社にしました。LTSの代表はゼネットと同じ四元一弘氏で、グループ売上は34億円と公表されています。

拠点は2019年に京都を開設して2022年に閉鎖し、2023年に北海道を開設しています。グループ化の前後で制度や体制が変わっている可能性があるため、古い口コミは投稿日を確認して読んでください。

【要注意】情報の食い違い

情報源ごとに、会社の基本情報を照らし合わせました。一致しない項目や、混同しやすい点があります。

項目情報源と記載内容編集部の見方
社員数公式サイトの本文:246名(2026年4月)
同じページの検索結果向け説明文:204名(2021年4月)
転職会議の企業情報:169人
検索結果には5年前の数字が表示される。最新は公式ページの本文で確認を
グループの人数ゼネット公式:LTSグループ全体417名
LTS公式:グループ従業員数395名
更新時期の違いとみられる
ISMS認証公式サイトの沿革:2013年2月 ISO/IEC 27001:2005を取得
ISMS-AC:初回登録2015年8月、対象はシステム事業部第四事業部
公式サイトの規格表記は古いまま。対象部門も異なる
主な取引先の社名公式ページの説明文:NTTデータシステム技術、日鉄日立システムエンジニアリング
公式ページの本文:NTTデータ・フィナンシャルテクノロジー、日鉄日立システムソリューションズ
取引先の社名変更や更新時期の違い。最新は本文の記載
技術者数合計:217名
分野別の合計:235名
公式サイトに「重複者含む」と注記あり。複数分野を担当する人がいる
類似名の別会社OpenWorkの「ゼネット(SIer・東京都港区)」
東証プライム上場の「株式会社エル・ティー・エス」(港区)
いずれも別の会社。親会社のLTS(南池袋)とエル・ティー・エスは無関係

特にLTSという名前は東証プライム上場企業と重なるため、グループの規模や信用力を判断するときは混同しないよう注意してください。

▶ 出典:公式サイト(会社概要・沿革)/株式会社LTS 公式サイト/ISMS-AC 認証取得組織検索/転職会議/OpenWork(2026年9月23日確認)

口コミデータの全体像

2026年9月23日時点で、3つの口コミ媒体を確認しました。

媒体総合評価口コミ件数平均年収残業(月)有給消化率
OpenWork3.22(回答者34人)193件379万円16.5時間63.4%
エン カイシャの評判3.1(11人回答)46件———
転職会議2.4273件—25.2時間62.4%

転職会議では、評価の分布のうち2点以下が56%を占めています。OpenWorkでは「法令順守意識」が4.2と高い一方、「人事評価の適正感」は2.5と低く出ています。

口コミを読むときの3つの注意点

1. 常駐先によって体験が大きく違う
社員の多くは顧客の現場で働いています。残業や雰囲気の口コミはその人の常駐先の話であることが多い点に注意してください。

2. 同じ名前の別会社のページがある
OpenWorkには「ゼネット(SIer・東京都港区)」という別のページがあります。所在地が豊島区南池袋かどうかを確認しましょう。

3. グループ化の前の投稿が多い
2024年10月にLTSグループの傘下に入りました。それより前の投稿は、今の制度と違う可能性があります。

ゼネットの良い口コミ

会社として休みの取得を促していることや、未経験でも入社できることを評価する声があります。

有給や代休を積極的に取るように、自社から連絡がある

DB設計・運用保守(汎用機)・2024年頃在籍(転職会議)

リモートワークを実施している現場もある

DB設計・運用保守(汎用機)・2024年頃在籍(転職会議)

学生時代にプログラムを勉強していなくても採用してもらえるところ

DB設計・運用保守(オープン系)・2024年頃在籍(転職会議)

OpenWorkの残業時間は月16.5時間で、「残業時間20時間以下」の企業として表示されています。豊島区のワーク・ライフ・バランス推進企業にも2011年から認定されています。

▶ 出典:転職会議/OpenWork/公式サイト(会社概要・沿革)

ゼネットの気になる口コミ

常駐先の働き方、配属の工程、評価制度についての指摘が目立ちます。

現場によって、過度な残業時間の常態化や土日出勤の多さ、夜勤シフトなどもある

DB設計・運用保守(汎用機)・2024年頃在籍(転職会議)

開発の案件に携わりたい人が多い中で現場は保守や運用の現場が多い。

DB設計・運用保守(オープン系)・2024年頃在籍(転職会議)

売上の半分は大手Sierの下請けになっており依存度が高い

アプリケーション設計・2022年頃在籍(転職会議)

評価について、資格以外の評価制度がほぼないという投稿もあります。有料の事業部の集まりへの参加が評価に影響するという記述もあり、評価の基準が分かりにくいと感じる人がいるようです。

エン カイシャの評判にも、年功序列で組織間の交流が少ないという投稿があります。いずれも個人の投稿であり、すべての社員に当てはまるとは限りません。

編集部コメント
不満の多くは会社の運営よりも、常駐先の環境と評価制度に向けられています。休みの取りやすさは会社として整っている一方、給与と評価は伸びにくいと読めます。2026年9月23日時点で、行政処分など深刻なトラブルを示す公表情報は確認できませんでした。

▶ 出典:転職会議/エン カイシャの評判

口コミを面接の質問に変える方法

気になった口コミは、そのまま面接での質問に変えられます。

口コミで見た内容面接で聞くこと
保守・運用の現場が多い直近の新入社員は、開発と保守・運用のどちらの現場に何割配属されましたか?
現場で残業や土日作業が多い常駐先で残業が多い場合、現場を変えてもらうことはできますか?
資格以外の評価がない資格以外で昇給の基準になるものは何ですか?
事業部の集まりが評価に影響事業部の会合への参加は、評価に関係しますか? 費用は自己負担ですか?
リモートの現場もあるリモートワークができる現場は、全体の何割くらいですか?

答えが具体的な数字で返ってくるかどうかも、判断材料の1つになります。

発注者の視点で口コミを読み替えると

社員の口コミは、取引する側にとっての注意点にも読み替えられます。

社員の口コミ・会社の特徴発注者にとっての意味
客先常駐・保守運用の現場が多い技術者の常駐支援が中心。自社内での受託開発を頼む場合は、その体制と実績を別に確認する
売上の半分が大手SIerの下請けという声大手SIerを通した二次請けの立場になることもある。直接取引の実績を確認する
ISMSの対象は第四事業部の自社内開発常駐先での作業には認証が及ばない可能性がある。情報管理のルールは契約で決める
現場によって残業や土日作業が多いという声担当技術者の稼働状況を、定期的に確認する
評価制度が分かりにくいという声技術者の入れ替わりに備え、交代時の引き継ぎ方法を決めておく

同社は労働者派遣事業の許可も持っています。派遣か準委任かで指揮命令の扱いが変わるため、契約形態は最初に確認してください。

ゼネットについてよくある質問

ゼネットの口コミ評価は高いですか?

媒体によって評価が分かれます。2026年9月23日時点で、OpenWorkは3.22(回答者34人)、エン カイシャの評判は3.1(11人回答)、転職会議は2.42(口コミ73件)です。転職会議では2点以下の評価が半数を超えています。働き方への評価は比較的高く、待遇と評価制度への評価が低い傾向があります。

ゼネットの残業や休みの取りやすさはどうですか?

口コミ上の平均残業は、OpenWorkで月16.5時間、転職会議で月25.2時間です。有給休暇の消化率はどちらも6割台でした。ただし客先常駐が中心のため、現場によっては残業や土日作業が多いという投稿もあります。配属先の働き方は、面接で具体的に確認してください。

ゼネットの平均年収はいくらですか?

OpenWorkでの平均年収は379万円(正社員24人、平均年齢31歳)で、年収範囲は260万〜600万円です。基本給が上がりにくく、残業代や資格手当で収入を補う人が多いという投稿があります。平均額を自分に当てはめず、昇給の基準と手当の内訳を確認するのが確実です。

ゼネットのISMS認証は全社で取得していますか?

全社ではありません。ISMS-ACの登録情報では、認証の対象はシステム事業部第四事業部で、登録範囲は本社でのソフトウェアの受託型自社内開発です。一方、プライバシーマークは会社として取得しています。客先常駐での作業を依頼する場合は、情報管理のルールを契約で個別に決めておくと安心です。

LTSグループとはどんな組織ですか?

2024年10月に設立された株式会社LTS(Leap Tech Solution)が、ゼネットとルーセントスクエアを100%子会社とするグループです。本社はゼネットと同じ南池袋にあり、代表もゼネットの四元一弘氏が務めています。東証プライムに上場する株式会社エル・ティー・エスとは別の会社なので、混同しないよう注意してください。

ゼネットにRuby開発を依頼できますか?

依頼できます。2013年1月に、Rubyアソシエーションの認定システムインテグレータGOLDに、日本で7番目に認定されています。ただし公式サイトでは、技術者の中心はJavaとWeb系の開発者、インフラ構築の担当者と説明されています。Rubyに対応できる人数や体制は、見積もりの段階で確認してください。

まとめ

株式会社ゼネットは、1999年設立のSIerで、技術者217名を抱えるLTSグループの中核会社です。Ruby認定SIerやAWSパートナーの認定を持ち、会社として休みの取得を促している点は口コミでも評価されています。

一方で、ISMS認証は1部門の自社内開発に限られ、口コミでは常駐先の保守・運用が多いと語られています。入社する人は配属先の工程と評価の基準を、発注する企業は作業場所と契約形態を、それぞれ確かめてください。

掲載内容は調査時点のものです。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

▶ 株式会社ゼネット 公式サイト

システム開発の会社を比べたい方へ

この記事について

調査日:2026年9月23日
確認した情報源:同社の公式サイト(会社概要・沿革)、親会社LTSの公式サイト、ISMS-AC(情報マネジメントシステム認定センター)の認証取得組織検索、口コミ媒体(OpenWork・転職会議・エン カイシャの評判)

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この記事の調査・執筆

BizScope編集部

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BizScope編集部は、企業の事業内容やサービス、口コミ・評判など、企業に関するさまざまな情報を調査・発信する編集チームです。
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