フロンティアハウスの評判は?稼働率99%と管理品質のズレを検証【2026年】

最終確認日:2026年9月29日

株式会社フロンティアハウスについて、公式の会社概要・決算短信・適時開示・社員口コミ18件を確認しました。
調べて分かったことを、先に3つだけお伝えします。

どんな会社?
横浜みなとみらいに本社を置き、投資用マンション・アパートの開発から賃貸管理までを手がける不動産会社です。2022年12月にプロ投資家向けのTOKYO PRO Marketに上場しました。

気をつけたい点は?
物件の引き渡し時期で業績が大きく動き、2025年6月期の中間期は売上高が55.6%減り、営業赤字でした。2026年8月には、土地売却の開示漏れも明らかになっています。

結局どうなの?
開発から管理まで一社で完結する体制は分かりやすい一方、業績の波と開示の体制には注意が必要です。物件を買う人は管理の実態と契約条件を、FunFundに出資する人は元本保証がない点を確かめてください。

目次

フロンティアハウスが向いている人・合わない人

公開データと口コミから、向き不向きを整理しました。

向いている人

  • 【購入】横浜・東京の新築投資物件を、管理まで含めて1社に任せたい人
  • 【出資】少額から不動産に出資し、リスクを理解したうえで運用したい人
  • 【就職】開発から管理まで、不動産の仕事を幅広く経験したい人
  • 【就職】成長途中の会社で、若いうちから任されたい人

合わない人

  • 【購入】他社の物件と比べずに、提案だけで決めたい人
  • 【出資】元本が守られる運用を求める人
  • 【就職】役割や仕組みが整った大企業のような環境を求める人
  • 【就職】安定した固定給を最優先する人

購入・出資・応募の前に聞いておきたい3つのこと

公開情報だけでは分からない点を、商談や面接で直接確認しておきましょう。

1.【購入】築年数がたった管理物件の状態と、管理委託の内容
新築だけでなく、築5年以上の管理物件も見せてもらいましょう。共用部の清掃の頻度や、修繕の範囲も確認してください。

2.【出資】FunFundの劣後出資の割合と、途中解約の条件
会社が先に損失を負担する割合が大きいほど、出資者の元本は守られやすくなります。契約成立前の書面で確かめましょう。

3.【就職】評価と給与の決まり方
口コミでは年俸制で、決算賞与は変動するという声があります。職種ごとの年収の実績を聞いておくと安心です。

業績の推移から見えること

決算短信の数字を並べました。2024年6月期の通期は、翌期の予想の前期比から編集部が逆算した概算です。

期間売上高営業利益純利益
2024年6月期 中間期40億7,000万円1億4,200万円8,000万円
2024年6月期 通期(概算)約76億6,000万円約2億円約9,300万円
2025年6月期 中間期18億500万円5,800万円の赤字2,400万円の赤字
2025年6月期 通期(当初予想)80億2,100万円2億8,700万円1億6,800万円

中間期の売上高は、1年で半分以下になりました。投資用物件の開発・販売は、建物が完成して引き渡した時点で売上になるため、時期によって数字が大きく動きます。通期予想は2025年8月と2026年8月に修正されており、最新の数字は決算短信で確認が必要です。

▶ 出典:2025年6月期 中間決算短信/公式サイト(IR情報)

上場から開示漏れの判明までの流れ

時期出来事
2022年12月TOKYO PRO Marketに上場
2023年8月通期業績予想を修正
2025年2月2025年6月期の中間期で売上高55.6%減、営業赤字
2025年8月通期連結業績予想を修正
2025年12月子会社の吸収合併を開示
2026年6月上場目的を開示。2031年ごろの一般市場への上場を目標に
2026年8月6日7月31日の宅地売却を開示。社内精査で開示漏れが判明したと説明
2026年8月7日通期連結業績予想を修正

会社は上場の目的としてガバナンスの強化と透明性の向上を挙げています。その2か月後に開示の漏れが判明しており、今後の開示体制の整備が注目されます。

▶ 出典:公式サイト(IR情報)/J-LiC 上場企業サーチ/上場目的の開示(BigGoファイナンス)/販売用不動産の売却の開示(BigGoファイナンス)

フロンティアハウスの総合評価

5つの観点で、編集部の見方をまとめました。

評価軸評価編集部の見方
事業の一貫体制★★★★☆開発・建築・販売・賃貸管理まで自社で対応。宅建業は国土交通大臣免許
業績の安定性★★☆☆☆2025年6月期中間期に売上高55.6%減・営業赤字。業績予想の修正が続く
情報開示とガバナンス★★☆☆☆プロ投資家向け市場に上場。2026年8月に開示漏れが判明
働き方★★★☆☆転職会議の残業は月26.7時間、有給消化率70%。2024年の投稿では改善の声
口コミの情報量★★☆☆☆転職会議は18件で、半数以上が2019年以前の投稿

評価は口コミの点数そのものではなく、編集部が公開データと口コミを照らし合わせて付けたものです。

編集部総評
開発から管理まで一貫して手がける一方、業績の波が大きく、開示の体制にも課題が見えた会社です。物件を買う人は築年数のたった管理物件の状態を、FunFundに出資する人は元本保証がない点と劣後出資の割合を、それぞれ確かめてから判断してください。

株式会社フロンティアハウスの会社概要

会社名株式会社フロンティアハウス
法人番号5020001035096
設立1999年4月
代表者代表取締役社長CEO 佐藤勝彦
本社神奈川県横浜市西区みなとみらい3-7-1 オーシャンゲートみなとみらい8F
東京支店東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア39F
資本金1億円
従業員数40人(転職会議の記載)
上場TOKYO PRO Market(証券コード5528、2022年12月28日上場)
決算期6月
主な免許宅地建物取引業 国土交通大臣(5)第7325号、建設業 神奈川県知事(特-4)第69497号、賃貸住宅管理業 国土交通大臣(02)第002760号、不動産特定共同事業 神奈川県知事 第19号、第二種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第1492号
事業内容不動産開発、建築請負、不動産クラウドファンディング、賃貸管理、売買仲介、コインパーキング運営、飲食店経営など
主な子会社株式会社ライン管理(神奈川県藤沢市)

▶ 出典:公式サイト(会社概要)/J-LiC 上場企業サーチ/転職会議/官報決算データベース/gBizINFO

【要注意】情報の食い違い

情報源ごとに、会社の基本情報を照らし合わせました。一致しない項目や、古い情報が残っている項目があります。

項目情報源と記載内容編集部の見方
上場の時期当サイト旧版:2024年
J-LiC・公式IR:2022年12月28日
旧版の年は誤りだった
売上高当サイト旧版:約57億円(2020年6月期)
決算短信:約76億円(2024年6月期、概算)
旧版は古い数字だった。業績は年ごとの変動が大きい
開示のトラブル当サイト旧版:重大なトラブルの報道は確認されなかった
会社の開示:2026年8月に土地売却の開示漏れが判明
旧版の調査時点より後の事実。本記事で追加した
上場区分転職会議:未上場と表示
公式IR:TOKYO PRO Market上場
転職会議の表示は更新されていないとみられる
拠点当サイト旧版:本社のみ
公式サイト:本社と東京支店(渋谷)
東京支店の記載を追加

特に上場の時期と、2026年8月の開示漏れは、旧版から訂正・追加した重要な点です。

▶ 出典:J-LiC 上場企業サーチ/公式サイト(IR情報)/販売用不動産の売却の開示/転職会議

口コミデータの全体像

2026年9月29日時点で、社員の口コミを確認しました。

情報源評価件数・補足
転職会議3.2918件。残業月26.7時間、有給消化率70%
エン カイシャの評判・購入者向けの口コミ—今回は内容を確認できなかった

転職会議で表示された15件の投稿を年別に数えると、2019年が8件、2015年が3件、2022年と2024年が2件ずつでした。半数以上が2019年以前の投稿で、上場後の職場の様子を示す声はまだ少ない状況です。

口コミを読むときの3つの注意点

1. 投稿の時期を必ず確かめる
2022年の上場の前と後で、福利厚生や組織が変わったという声があります。古い投稿は今の職場と違う可能性があります。

2. 社員の口コミと購入者の評価を分ける
社員の口コミは働く環境の話です。物件や管理の品質は、実際の管理物件を見て確かめるのが確実です。

3. 件数が少ないことを前提に読む
従業員40人規模の会社で、口コミは18件です。1人の投稿で印象が大きく変わるため、参考程度にとどめましょう。

フロンティアハウスの良い口コミ

働き方の改善と、福利厚生を評価する声があります。

一般事務の女性(2024年ごろ)は、成長中の会社で働き方もホワイトに近づいていると書き、有給休暇が取りやすくなったと評価しています。若手が活躍し、成績が正しく評価されるという声もありました。

2022年ごろの投稿では、住宅補助が月3万円、交通費は全額支給で、上場後にホテルとの提携などの福利厚生が増えたと書かれています。2019年の内勤営業の女性からは、女性役員が多く、育児中の社員への配慮があるという声もありました。

▶ 出典:転職会議

フロンティアハウスの気になる口コミ

社風と、事業の先行きについて指摘があります。

内勤営業の女性(2019年ごろ)は、ボトムアップを掲げているものの、実際は社長を中心としたトップダウンだと書いています。新卒を重視する一方で、中途採用の社員には厳しいという声もありました。

同じく2019年ごろの投稿では、主力の新築投資物件について、ローンの審査が厳しくなり先行きが心配だという指摘がありました。2022年ごろの投稿では、ごく一部の社員によるハラスメントに触れる声も見られます。

編集部コメント
口コミは件数が少なく古い投稿が多いため、社風については断定できません。むしろ注目したいのは公式の開示で、業績の大きな変動と、2026年8月の開示漏れです。物件を買う人や出資する人は、会社の数字と開示の内容を自分で確かめることが大切です。

▶ 出典:転職会議/販売用不動産の売却の開示

口コミを面接の質問に変える方法

気になった口コミは、そのまま面接での質問に変えられます。

口コミで見た内容面接で聞くこと
年俸制で決算賞与は変動応募職種の年収の内訳と、過去3年の決算賞与の支給実績を教えてください
トップダウンの社風現場の提案が採用された最近の例を教えてください
中途採用の社員には厳しい中途入社の社員の割合と、入社後の研修の内容を教えてください
働き方が改善している昨年度の平均残業時間と有給取得日数を教えてください
業績の変動が大きい今期の販売計画と、業績が予想から外れたときの賞与への影響を教えてください

答えが具体的な数字で返ってくるかどうかも、判断材料の1つになります。

投資物件を買う人・FunFundに出資する人の視点で読み替えると

会社の開示と口コミは、購入や出資を検討する側にとっての確認点にも読み替えられます。

会社の特徴・開示購入者・出資者にとっての意味
業績が引き渡し時期で大きく変動販売の目標が強い時期は提案も強くなりがち。他社の物件とも比べて判断する
開発から賃貸管理まで一貫対応購入後の管理も同じ会社になる。管理委託料と業務の範囲、解約の条件を確認する
2026年8月に開示漏れが判明会社の数字は決算短信と適時開示で自分で確かめる
不動産特定共同事業の許可で運営するFunFund元本は保証されない。劣後出資の割合と途中解約の条件を確認する
口コミで一部のハラスメントへの言及担当者の対応に不安があれば、窓口の変更を相談できるか確認する

投資用マンションの購入は、ローンを組む長期の契約です。家賃収入の見込みだけでなく、空室や修繕の費用も含めた収支を試算してから決めましょう。

フロンティアハウスについてよくある質問

フロンティアハウスはどんな会社ですか?

1999年4月に設立された、横浜市西区みなとみらいに本社を置く不動産会社です。投資用マンション・アパートの開発と販売を中心に、建築請負、賃貸管理、売買仲介、不動産クラウドファンディングのFunFundなどを手がけています。2022年12月に東京証券取引所のTOKYO PRO Marketに上場しました。

TOKYO PRO Marketに上場しているとはどういう意味ですか?

TOKYO PRO Marketは、特定投資家と呼ばれるプロの投資家向けの市場で、プライムやグロースなどの一般市場とは上場の基準や開示のルールが異なります。フロンティアハウスは2026年6月の開示で、2031年ごろを目途に一般市場への上場を目指すと説明しています。

フロンティアハウスの業績はどうですか?

物件の引き渡し時期によって売上が大きく変わる会社です。2025年6月期の中間期は、売上高が18億500万円と前年同期から55.6%減り、5,800万円の営業損失でした。通期の業績予想は2025年8月と2026年8月にそれぞれ修正されているため、最新の決算短信で確認してください。

フロンティアハウスで開示の問題はありましたか?

2026年8月6日、同年7月31日に横浜市南区の宅地を売却したことを開示しました。売却益が前期の純利益の30%以上にあたる取引で、社内の精査で開示の漏れが分かったと説明しています。上場企業として、取引を適時に開示する体制が十分だったかが問われる事例です。

FunFundに投資するときの注意点は?

FunFundは、フロンティアハウスが不動産特定共同事業の許可を得て運営する不動産クラウドファンディングです。少額から出資できますが、元本は保証されません。申し込む前に、運用期間、途中解約の可否、会社が損失を先に負担する劣後出資の割合、対象物件の内容を確認してください。

社員の口コミはどうですか?

転職会議の総合評価は3.29(口コミ18件)で、残業は月26.7時間、有給消化率は70%でした。2024年の事務職の投稿では働き方が改善しているという声がある一方、2019年の投稿ではトップダウンの社風を指摘する声もあります。投稿の半数以上が2019年以前のもので、投稿の時期に注意が必要です。

まとめ

株式会社フロンティアハウスは、横浜みなとみらいを拠点に、投資用物件の開発から賃貸管理までを手がける不動産会社です。2022年12月にTOKYO PRO Marketへ上場し、2031年ごろの一般市場への上場を目指しています。

一方で、業績は物件の引き渡し時期で大きく変わり、2025年6月期の中間期は営業赤字でした。2026年8月には土地売却の開示漏れも判明しています。物件を買う人は管理物件の状態と契約条件を、出資する人は元本保証がない点を、応募する人は給与の決まり方を、それぞれ確かめてください。

掲載内容は調査時点のものです。最新の情報は公式サイトでご確認ください。本記事は投資の判断を勧めるものではありません。

▶ 株式会社フロンティアハウス 公式サイト / IR情報

この記事について

調査日:2026年9月29日
確認した情報源:同社の公式サイト(会社概要・IR情報)、決算短信、適時開示(BigGoファイナンス掲載分)、J-LiC 上場企業サーチ、官報決算データベース、gBizINFO、口コミ媒体(転職会議)

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この記事の調査・執筆

BizScope編集部

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BizScope編集部は、企業の事業内容やサービス、口コミ・評判など、企業に関するさまざまな情報を調査・発信する編集チームです。
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