アットライズの評判は?横浜市公式サイトの実績と訪問型支援を検証【2026年】

株式会社アットライズについて、公式サイトの会社案内・強み・制作実績・料金・よくある質問・採用ページ、企業情報データベース、求人媒体、口コミ媒体を確認しました。調べて分かったことを、先に3つだけお伝えします。

どんな会社?
2001年設立、横浜市西区のWeb制作会社です。25年目。全省庁統一資格・横浜市・神奈川県の入札参加資格を3つ保有し、公共系の団体サイトを多く手がけています。

横浜市の実績は?
事実です。ただし2007年・2010年の受託で、担当はデザインとコーディング。同社自身が「現在はリニューアルされています」と明記しています。

評価できる点は?
料金を5万円〜200万円〜まで金額で公開し、実績件数を数字で誇張していません。一方で従業員数は非公表、採用は停止中です。

目次

アットライズが向いている人・合わない人

発注側として向いています

  • 関東圏で対面を重視する事業者
  • WordPressで自社更新したい団体
  • アクセシビリティ配慮が必要な団体

発注側として要検討

  • 関東圏外の事業者
  • 大規模サイトの元請を探す自治体
  • 短納期を求める事業者

発注の前に確かめたい3つのこと

  1. 訪問の回数と、出張費が発生する条件
  2. JIS X 8341-3への準拠を自己宣言する場合の検証範囲と方法
  3. 体制の人数と、担当者が不在になった場合の対応

そのまま使える質問の文例は、記事の後半にまとめています。

アットライズの総合評価

公式サイト・企業情報データベース・求人媒体・口コミ媒体をもとに、5つの観点で評価しました。

評価項目スコア編集部の補足
料金の透明性★★★★★5万円から200万円まで金額を公開。サーバー・ドメイン・保守パック(月15,000円税別)も金額まで明示。中小のWeb制作会社では相対的に高い透明度です
誇張のなさ★★★★★実績件数を数値で誇張していません。「多数」という表現のみで、取引社数や制作件数の数字がありません。これは評価すべき点です
公共系の実績★★★☆☆入札参加資格を3つ保有(全省庁統一・横浜市・神奈川県)。公開実績に外郭団体・指定管理施設・業界団体が並びます。ただし自治体そのものの案件は2007年・2010年の横浜市1件のみ
体制の規模★★☆☆☆従業員数は非公表。社会保険被保険者数は3名(2026年10月)。採用ページは「現在募集しておりません。」の一文のみ
情報の正確性★★☆☆☆会社概要に2004年に廃止された事業者区分を掲載。FAQの法令説明に不正確な記述。アクセシビリティを柱に掲げる会社としては確認が必要です
総合評価★★★☆☆ 3.3社員口コミは主要7媒体すべてで0件。Googleマップのレビューも確認できませんでした/2026年10月21日確認

小規模であることは欠点ではありません。料金を明示し、実績を誇張しない姿勢は、これまで検証してきた同業の中でも際立っています。

編集部総評

株式会社アットライズは2001年3月1日に設立されたWeb制作会社です。本社は神奈川県横浜市西区高島2-11-2 スカイメナー横浜2F、資本金1,200万円、代表取締役は服部洋二氏。法人番号は2020001041428。創業から25年目になります。

既存の記事は「横浜市公式サイトの実績と訪問型支援」を切り口にしていました。両方とも検証できましたが、どちらも前提の確認が必要でした。

まず横浜市の実績です。実績ページは実在し、案件そのものも事実です。ただし記載されている受注年は2007年・2010年の連続受託。約16〜19年前の案件です。担当範囲は「デザイン・コーディング」とされ、企画や設計、CMSの構築は含まれていません。CMSは「市で導入している更新システム」の上で構築する必要があったと書かれており、同社が構築したものではありません。そしてサイトのURLは「非公開」とされ、「現在はリニューアルされています」と同社自身が明記しています。

政令指定都市の公式サイトを2回連続で受託したことは、実績として意味があります。デザインとコーディングだけでも、政令市のサイトは厳しい要件をクリアする必要があります。ただし現在の技術力を示すものとして読むには、時間が経っています。

自治体の実績についても確認しました。公式サイトのFAQは「多くの自治体や公共団体のホームページをこれまでに制作した実績があります」としていますが、公開されている制作実績を見ると、自治体そのものの案件は横浜市の1件のみ。他は横浜市総合保健医療財団や交通局協力会といった外郭団体、区民文化センターなどの指定管理施設、社会福祉協議会、業界団体、神奈川県信用保証協会です。横浜市以外の自治体の受注実績は確認できませんでした。

次に「訪問型支援」です。この名称のサービスは公式サイトに見当たりませんでした。実体は2つに分かれます。1つは「初回と、要所となる打ち合わせは、ご訪問にて行いたい」という打ち合わせの訪問で、こちらは「出張費が発生する場合もございますので事前にご相談ください」とされています。もう1つは「WordPress運用のレクチャーを無料で行っています」という訪問レクチャーです。また対応エリアは「東京・神奈川・関東を中心としたエリア」と明記されています。

一方で、この会社には明確に評価できる点が2つあります。1つは料金を金額まで公開していること。5万円のお手軽WEBから200万円以上の大規模サイトまで、サーバー・ドメイン・保守パックの金額も含めて明示しています。もう1つは実績件数を数値で誇張していないこと。「多数」「数多く」という表現のみで、取引社数や制作件数の数字がありません。これは同業を検証してきた中でも際立っています。

懸念として2点あります。会社概要の資格欄に「一般第二種電気通信事業者」という記載がありますが、第一種・第二種という事業者区分は2004年の電気通信事業法改正で廃止されています。情報の更新漏れと考えられます。

もう1点はFAQの法令説明です。「障害者差別解消法により、公的機関のホームページでは合理的配慮としてアクセシビリティのJIS規格AAレベル取得が必須になりました」と記載されていますが、JIS X 8341-3には「取得」という認証制度が存在しません。規格への準拠を自己宣言する仕組みです。また同法がJIS AAレベルを義務づけているわけでもありません。アクセシビリティを事業の柱に掲げる会社の説明としては、確認が必要な箇所です。

なお社員口コミは主要7媒体すべてで0件でした。また既存記事の資本金2,000万円は誤りで、公式サイトの記載は1,200万円です。本記事で訂正しました。

【検証】横浜市公式サイトの実績を調べました

案件は事実です。ただし2007年・2010年の受託です

公式サイトに「政令指定都市「横浜市」公式サイト」という実績ページがあります。記載内容を整理します。

項目記載内容
案件名政令指定都市「横浜市」公式サイト
受注年2007年, 2010年連続受託
担当範囲デザイン・コーディング(企画・設計・進行管理は含まれません)
サイトURL非公開
現況「現在はリニューアルされています」と明記
CMS「市で導入している更新システム」上で構築する必要があった(同社が構築したものではありません)
対応内容目的別に探せるインターフェース、JavaScriptによる動的な効果、スマートフォン対応、音声読み上げ対応、PDF等の閲覧資料への対応
成果の数値記載なし
元請・下請の別記載なし

約16〜19年前の案件で、そのサイトは現存しません。同社自身が「現在はリニューアルされています」と書いています。

ただし公平に書いておきます。政令指定都市の公式サイトを2回連続で受託したことは、実績として意味があります。デザインとコーディングだけでも、政令市のサイトは「厳しいアクセシビリティ・ユーザビリティ等の基準をクリアする」必要があったと記載されています。問題は実績そのものではなく、時間軸が示されずに現在の実力の証明として扱われることです。

また受注の形態が入札か随意契約かも記載がありません。2007年・2010年の委託契約の結果は、横浜市の契約情報公表では遡って確認できませんでした。

出典:公式サイト(横浜市公式サイトの実績)・公式サイト(制作実績)

公開実績のうち自治体そのものは1件です

公式サイトのFAQには次の記載があります。

この基準を満たした多くの自治体や公共団体のホームページをこれまでに制作した実績がありますのでお気軽にご相談ください。

公式サイト よくある質問

公開されている制作実績を確認しました。

区分該当する実績
自治体そのもの横浜市公式サイト(2007年・2010年)の1件のみ
外郭団体公益財団法人横浜市総合保健医療財団(横浜市総合保健医療センター)/一般財団法人横浜市交通局協力会
指定管理施設横浜市栄区民文化センター リリス/横浜市鶴見区民文化センター サルビアホール
互助・福祉団体横浜市職員厚生会/横浜市立学校教職員互助会/横浜市西区社会福祉協議会/横浜市老人クラブ連合会/磯子区区民利用施設協会
公的機関神奈川県信用保証協会(担当範囲は企画・設計・デザイン・コーディング)
業界団体神奈川県シルバー人材センター連合会/神奈川ニュービジネス協議会/神奈川県私立中学高等学校協会
その他川崎市立川崎総合科学高等学校 硬式野球部(部活動のサイトで、市の案件ではありません)

横浜市以外の自治体の受注実績は、1件も確認できませんでした。対応エリアとして川崎市や相模原市が挙げられていますが、受注実績の掲載はありません。

外郭団体や指定管理施設の案件は、公共系の実績として意味があります。アクセシビリティの要件も自治体に準じることが多いためです。ただし「多くの自治体」という表現は、公開実績と照らすと実態より広く読めます。

出典:公式サイト(よくある質問)・公式サイト(制作実績)・公式サイト(横浜市総合保健医療センター)・公式サイト(神奈川県信用保証協会)

【検証】「訪問型支援」の実体

「訪問型支援」という名称のサービスは、公式サイトに見当たりませんでした。訪問に関する記載を整理します。

内容公式サイトの記載料金
打ち合わせの訪問「初回と、要所となる打ち合わせは、ご訪問にて行いたいと考えております」「出張費が発生する場合もございますので事前にご相談ください」
WordPress運用レクチャー「運用に不安な方やホームページの更新担当者が複数名いらっしゃる場合は、お客さまのところに伺い、WordPress運用のレクチャーを無料で行っています」無料
出張撮影新規またはリニューアルのお客様は無料で写真撮影無料(ランディングページとお手軽WEBは「ご相談」扱い)

訪問の頻度・回数・時間の明示はありません。「初回と要所」という表現で、定期的な訪問支援ではありません。

対応エリアに制限が明記されています

初回と、要所となる打ち合わせは、ご訪問にて行いたいと考えておりますので、基本的には対象エリアを東京・神奈川・関東を中心としたエリアにさせていただいています。

公式サイト よくある質問

訪問を前提とするなら関東圏が対象です。エリア外の場合は電話・メール・オンライン会議での対応になり、全国対応も可能とされています。

なお保守メンテナンスパック(月額15,000円・税別)に訪問は含まれていません。パックの内容は死活監視24時間365日、FTPのIP制限、日次バックアップ(直近7日分+毎週日曜の4週分を別サーバーに保存)、障害時のリカバー無償、月額15,000円までの更新作業が無償(超過分は別請求・繰越なし)です。

出典:公式サイト(よくある質問)・公式サイト(強み)・公式サイト(保守メンテナンスパック)

【評価できる点】料金を金額で公開しています

これは同業を検証してきた中でも際立った点です。料金ページに金額まで公開されています(税別の参考価格)。

プラン目安ページ数金額スマホ対応出張撮影デザイン案
お手軽WEB(小規模)5ページ5万円ありご相談1案
ランディングページ1ページ20万円〜有料オプションご相談1案
オリジナル小規模サイト10ページ前後70〜100万円あり無料1案
中規模サイト20ページ程度100〜150万円あり無料1〜2案
大規模サイト30ページ〜200万円〜あり無料3案

このほかサーバーが初期10,000円・月額5,500円、ドメインが年額でjp 7,000円・com 5,000円。保守メンテナンスパックは月額15,000円(税別)。ヒアリング・見積・提案は無料、保守は年契約の縛りなしと記載されています。

納期は「ご発注から2ヶ月〜4ヶ月での納品が最も多い」とされ、納品後1週間以内のテキスト修正や画像差し替えは無料、同社に起因する不具合は保証期間内に無償対応と記載されています。

ただし料金表に1点、確認が必要な箇所があります

ランディングページ(20万円〜)はスマホ対応が有料オプションで、お手軽WEB(5万円)はスマホ対応が標準で含まれています。

5万円のプランで標準対応している項目が、20万円のプランでは追加課金になる構成です。ページ数や作り込みの違いによるものかもしれませんが、ページ上に説明が見当たりませんでした。見積もりで確認する価値があります。

出典:公式サイト(料金)・公式サイト(保守メンテナンスパック)・公式サイト(よくある質問)

実績件数を数値で誇張していません

もう1つ評価したい点です。公式サイトには取引社数や制作件数の数字が一切ありません。「多数」「数多く」という表現のみです。

Web制作会社の訴求では「累計○○社」「実績○○件」といった数字が一般的で、しかも算出根拠が示されないことが多くあります。この会社はその数字を出していません。公開されている制作実績は約70〜80件で、これは実際に企業名と内容が掲載されているものです。

数字で誇張しない姿勢は、発注を検討する側にとって判断しやすい材料です。

出典:公式サイト(強み)・公式サイト(制作実績)

アットライズとはどんな会社?

基本情報

項目内容
会社名株式会社アットライズ
法人番号2020001041428
設立2001年3月1日
代表者代表取締役 服部 洋二
本社所在地〒220-0011 神奈川県横浜市西区高島2-11-2 スカイメナー横浜2F
資本金1,200万円 ※後述の注意点参照
従業員数公式サイトに記載なし(社会保険被保険者数3名・2026年10月時点)
支店・沿革いずれも記載なし
事業内容ホームページ制作・企画/ホームページ運営支援/ウェブシステム設計・開発/ユーザビリティ改善コンサルティング/アクセシビリティコンサルティング/アクセス解析を含むSEMコンサルティング
入札参加資格全省庁統一資格/横浜市一般競争入札参加資格/神奈川県競争入札参加資格 ※等級・番号・有効期間は非公表
その他の登録適格請求書発行事業者(R5.10.01登録)/一般第二種電気通信事業者 A-14-5138 ※後述
有資格者ITコーディネーター1名/宅地建物取引主任者3名
認証プライバシーマーク・ISMS・ISOの記載なし
SDGsかながわSDGsパートナー登録/横浜市脱炭素取組宣言参加
上場区分非上場(EDINET・JPXの新規上場情報・TOKYO PRO Market上場会社に該当なし)
公式サイトattrise.com(システム専用サイト attrise.jp/低価格サービス oteweb.net)

入札参加資格を3つ保有している点は、公共系の案件を継続的に取る体制があることの裏づけになります。ただし等級・資格者番号・有効期間は公表されていないため、第三者が検証することはできません。

有資格者の構成が「ITコーディネーター1名・宅地建物取引主任者3名」というのは、Web制作会社としては特徴的です。宅建の資格者が3名いる一方、アクセシビリティを事業の柱に掲げながら関連資格の保有者数の公表はありません。

自社で運営しているサービスとして「私学教職員採用.com」「リモサポ」「お手軽WEB」があります。システム開発はPHP + MySQLで、会員管理・受発注管理・請求書管理・営業顧客管理の実績が挙げられています。

出典:公式サイト(会社案内)・公式サイト(SDGs)・企業情報データベース

【注意】大阪に同名の別法人があります

法人番号所在地判定
2020001041428神奈川県横浜市西区高島2-11-2 スカイメナー横浜本記事の会社
5120001228994大阪府寝屋川市河北東町(社会保険被保険者数6人)同名の別法人

公的データベースで「アットライズ」を検索すると、大阪府寝屋川市の同名法人がヒットします。本記事の会社ではありません。

このほか混同しやすい別法人として、宮崎県延岡市の「株式会社アット・ライズ」(atrise.co.jp・パソコン修理と出張サポートが主力)、大阪市の「株式会社アトライズヨドガワ」(口コミサイトに70件・総合評価2.6)、東証プライム上場の「株式会社アトラエ」(証券コード6194)があります。

とくに注意が必要なのは、ある制作会社の比較サイトに掲載されている「アットライズ」の情報が、宮崎県の株式会社アット・ライズのものである点です。本記事ではこのページを出典に使用していません。

出典:gBizINFO(大阪の同名法人)・企業情報データベース(本記事の会社)・制作会社比較サイト(宮崎の別会社)・就活会議(アトライズヨドガワ・別会社)

【要注意】情報に3つの確認点があります

項目内容確認のしかた
①資本金公式サイトは1,200万円。一方で既存の記事やまとめサイトに2,000万円と記載されているものがあります公式サイトの1,200万円が正確です。本記事で訂正しました
②一般第二種電気通信事業者会社概要の資格欄に「一般第二種電気通信事業者 A-14-5138」の記載第一種・第二種という事業者区分は2004年の電気通信事業法改正で廃止されています。現在は「登録」「届出」制です。情報の更新漏れと考えられます
③従業員数公式サイトに記載なし。企業情報データベースの社会保険被保険者数は3名(2026年10月時点)公式に公表がないため、規模は推定になります。採用も停止中です

なお決算公告を確認できず、売上高・営業利益は一切不明です。求人票も存在しないため、財務の手がかりがありません。

かながわSDGsパートナーと横浜市脱炭素取組宣言については、県と市の公表資料に個別事業者名の一覧が見当たらず、第三者による照合ができませんでした。

出典:公式サイト(会社案内)・総務省(電気通信事業の制度)・企業情報データベース・まとめサイト

【検証】アクセシビリティ対応について

同社は「アクセシビリティコンサルティング」を事業の柱に掲げています。記載内容を確認しました。

JIS AAレベル準拠の実績を主張しています

強みのページには次の記載があります。

  • 「『ウェブコンテンツのアクセシビリティに関する日本工業規格(JIS)』のAAレベルに準拠したホームページを制作した実績があります」
  • 「アクセシビリティの規格(JIS X 8341-3)に対応したインクルーシブなホームページの制作はアットライズにおまかせください」

具体的な案件としては、横浜市総合保健医療センターの実績ページに「ウェブアクセシビリティ方針に基づくJIS X 8341-3:2016のAA準拠」に対応したと記載されています。実績一覧で「アクセシビリティ」のタグが付いているのは4件(横浜市総合保健医療センター、栄区民文化センター リリス、横浜市職員厚生会、鶴見区民文化センター サルビアホール)で、いずれも公共系です。

ただし準拠の範囲、検証の方法、対象ページ数、対応した実績件数の記載はありません。またアクセシビリティ関連の資格保有者数の公表もなく、ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)関連の活動の記載も見当たりませんでした。

なお横浜市公式サイトの実績ページにはアクセシビリティのタグが付いていません。JIS X 8341-3:2016は2016年の規格なので、2007年・2010年の案件には適用されません。

出典:公式サイト(強み)・公式サイト(横浜市総合保健医療センター)・公式サイト(横浜市公式サイトの実績)

【要確認】FAQの法令説明に不正確な記述があります

アクセシビリティを事業の柱に掲げる会社の説明として、確認が必要な箇所です。FAQに次の記載があります。

2016年4月に施行された「障害者差別解消法」により、公的機関のホームページでは合理的配慮としてアクセシビリティのJIS規格AAレベル取得が必須になりました。

公式サイト よくある質問

2点、正確でないところがあります。

記載実際
JIS規格AAレベルの「取得」JIS X 8341-3には「取得」という認証制度が存在しません。規格への「準拠」「一部準拠」「配慮」を自己宣言する仕組みです
障害者差別解消法によりAAレベルが「必須」になった同法は行政機関に合理的配慮の提供義務を課すもので、JIS AAレベルを義務づける条文はありません。総務省の「みんなの公共サイト運用ガイドライン」がAA準拠を求めている構造です

これは業界で広く見られる誤解で、悪意によるものとは考えにくいところです。ただしアクセシビリティの専門性を掲げるページでの法令説明なので、発注を検討される方は準拠の範囲と検証方法を具体的に確認することをおすすめします。

なお同社は強みのページで、2024年4月の改正により民間事業者にも合理的配慮の提供が義務化されたことに触れており、こちらの説明は正確です。

出典:公式サイト(よくある質問)・公式サイト(強み)・総務省(みんなの公共サイト運用ガイドライン関連)

口コミデータの全体像

社員口コミは主要7媒体すべてで0件です

口コミサイト結果
OpenWork企業ページ自体が存在せず0件
エン カイシャの評判0件
転職会議0件
就活会議0件(ヒットするのは別会社のアトライズヨドガワ)
Indeed企業ページ・レビューともなし
Yahoo!しごとカタログ・ライトハウス0件

創業25年の会社で、主要7媒体に1件も投稿がないのは珍しい状態です。社会保険被保険者数3名という規模と、採用を停止していることを考えると、投稿が発生する母集団がないと考えられます。

したがって給与体系、残業、休日、評価制度、女性の働きやすさ、離職率については情報源が存在しません。本記事では推測で書くことをしていません。

求人は停止中です

公式の採用ページの記載は「現在募集しておりません。」の一文のみでした。doda・マイナビ転職・リクナビ・エン転職・Indeed・Green・Wantedly・求人ボックスを照会しましたが、現役の求人票を1件も確認できませんでした。

したがって初任給、モデル年収、固定残業代、年間休日、育休産休の取得実績、研修内容、応募資格はいずれも確認できません。

唯一の労働条件に関する自己開示はSDGsのページで、子育て中や介護中などフルタイム勤務が難しい方を積極的に採用していること、短時間勤務の運用、在宅勤務は月4日までと記載されています。

短時間勤務の受け入れは評価できる点です。一方で在宅が月4日までというのは、Web制作業界の一般的なリモート水準と比べると限定的です。

出典:公式サイト(採用情報)・公式サイト(SDGs)

顧客側の評判も確認できませんでした

Googleマップのレビューは件数・評点とも取得できませんでした。Yahoo!ロコ・Yahoo!マップでも同所在地の口コミを確認できず、顧客側の体験談やレビュー記事も1件も見つかりませんでした。

X(旧Twitter)・Facebook・Instagramのアカウントはありますが、自社発信のみで第三者の評判投稿は確認できませんでした。

なお制作会社の比較サイトに掲載はありますが、いずれも送客やマッチングで収益を得るメディアで、掲載情報は公式サイトからの転載です。1つのサイトは宮崎県の別会社「株式会社アット・ライズ」の情報を掲載しており、本記事では出典に使用していません。

出典:制作会社比較サイト(宮崎の別会社)・まとめサイト

行政処分・訴訟について

照会先結果
消費者庁 措置命令・行政処分の公表該当なし
神奈川県の公表資料該当なし
横浜市の公表資料・プレスリリース該当なし
厚生労働省・神奈川労働局 労働基準関係法令違反の公表事案該当なし
官報(破産・特別清算・決算公告)該当なし。決算公告も確認できませんでした
報道された訴訟・労働紛争該当なし
EDINET提出書類なし(非上場)
横浜市 指名停止業者一覧照会できませんでした
gBizINFO の調達情報(官公庁からの受注実績)本記事の会社の情報を照会できませんでした

横浜市の指名停止業者一覧と、公的データベースの調達情報は照会できていません。入札参加資格を保有している会社なので、この2つは本来確認したい項目でした。「処分なし」と断定はできません。

なお社会保険被保険者数3名という規模では、そもそも行政処分の公表対象に入りにくいため、該当がないことを積極的な評価材料にはできません。

編集部コメント

アットライズについて整理したことは3つです。

1つめは横浜市公式サイトの実績の時間軸。案件は事実ですが、2007年・2010年の受託で、担当はデザインとコーディング。同社自身が「現在はリニューアルされています」と書いており、サイトのURLも非公開です。政令指定都市のサイトを2回連続で受託したことは実績として意味がありますが、現在の技術力の証明として読むには時間が経ちすぎています。また公開実績のうち自治体そのものは横浜市の1件のみで、FAQの「多くの自治体」という表現は実態より広く読めます。

2つめは「訪問型支援」の実体。この名称のサービスは公式サイトにありません。実体は「初回と要所の訪問打ち合わせ(出張費は別途相談)」と「WordPress運用レクチャーの無料訪問」です。対応エリアは東京・神奈川・関東中心と明記されています。無料レクチャーは評価できますが、独立した支援プログラムではありません。

3つめがこの会社の評価すべき点です。料金を5万円から200万円以上まで金額で公開し、サーバー・ドメイン・保守パックの金額も明示している。そして実績件数を数値で誇張していない。「累計○○社」という数字が一切なく、「多数」という表現のみです。同業を検証してきた中で、この2点は際立っています。発注を検討する側にとっては判断しやすい会社です。

懸念は2点です。会社概要に2004年に廃止された「一般第二種電気通信事業者」という区分が掲載されており、更新漏れと考えられます。もう1点はFAQの法令説明で、「障害者差別解消法によりJIS規格AAレベルの取得が必須」としていますが、JIS X 8341-3には「取得」という認証制度がなく、同法もAAレベルを義務づけていません。業界で広く見られる誤解ですが、アクセシビリティを柱に掲げる会社の説明としては確認が必要です。発注の際は準拠の範囲と検証方法を具体的に聞いてください。

体制については、従業員数が非公表で、社会保険被保険者数は3名。採用ページは「現在募集しておりません。」の一文のみで、求人媒体7サイトにも求人票がありません。社員口コミは主要7媒体すべてで0件でした。小規模であること自体は欠点ではありませんが、担当者が不在になった場合の体制は確認する価値があります。

なお既存記事の資本金2,000万円は誤りで、公式サイトの記載は1,200万円です。本記事で訂正しました。また大阪府寝屋川市に同名の別法人があり、公的データベースで検索するとそちらがヒットします。宮崎県の「株式会社アット・ライズ」、大阪の「アトライズヨドガワ」、東証プライムの「アトラエ」も別会社です。法人番号2020001041428で特定してください。

行政処分については、消費者庁・神奈川県・横浜市・厚生労働省の公表資料、官報、報道のいずれにも社名を確認できませんでした。ただし横浜市の指名停止業者一覧と公的データベースの調達情報は照会できておらず、断定はできません。

発注を検討している方のための質問リスト

確認したい事実そのまま使える質問例
横浜市の実績は2007年・2010年「直近3年の公共系の実績を見せていただけますか」
担当範囲がデザイン・コーディング「当社の案件では、企画と設計も含めてお願いできますか」
「多くの自治体」の実態「自治体そのものの案件は、直近で何件ありますか」
訪問の頻度が「初回と要所」「打ち合わせの訪問は何回を想定していますか」
出張費が別途発生する場合がある「出張費が発生する条件と金額を教えてください」
対応エリアが関東中心「納品後の訪問対応も関東圏に限られますか」
JIS AA準拠の検証方法が非開示「AA準拠の検証はどの方法で、どの範囲のページに対して行いますか」
アクセシビリティ資格の公表なし「アクセシビリティ対応を担当される方の経験を教えてください」
LPはスマホ対応が有料オプション「ランディングページのスマホ対応の追加費用を教えてください」
保守パックは月額15,000円(税別)「15,000円を超える更新作業の料金の目安を教えてください」
社会保険被保険者数3名「当社の案件の担当体制は何名ですか。担当者が不在の場合はどうなりますか」
納期は2〜4か月が最多「希望の時期に納品いただけますか」

よくある質問

「横浜市公式サイトの実績」はいつの案件ですか?

公式サイトの実績ページには「2007年, 2010年連続受託」と記載されています。約16〜19年前の案件です。担当した範囲は「デザイン・コーディング」とされ、企画や設計、CMSの構築は含まれていません。CMSについては「市で導入している更新システム」の上で構築する必要があったと書かれており、同社が構築したものではありません。またサイトのURLは「非公開」とされ、「現在はリニューアルされています」と同社自身が明記しています。政令指定都市の公式サイトを2回連続で受託したことは実績として意味がありますが、現在の技術力を示すものとして読むには時間が経っています。

自治体の実績は他にもありますか?

公式サイトのFAQには「多くの自治体や公共団体のホームページをこれまでに制作した実績があります」と記載されています。ただし公開されている制作実績を確認すると、自治体そのものの案件は2007年・2010年の横浜市1件のみでした。他は横浜市総合保健医療財団や交通局協力会といった外郭団体、区民文化センターなどの指定管理施設、社会福祉協議会や業界団体、神奈川県信用保証協会などです。横浜市以外の自治体の受注実績は確認できませんでした。

「訪問型支援」というサービスはありますか?

「訪問型支援」という名称のサービスは公式サイトに見当たりませんでした。訪問に関する記載は2つで、1つは「初回と、要所となる打ち合わせは、ご訪問にて行いたい」というもの、もう1つは「運用に不安な方やホームページの更新担当者が複数名いらっしゃる場合は、お客さまのところに伺い、WordPress運用のレクチャーを無料で行っています」というものです。後者は無料と明記されていますが、前者については「出張費が発生する場合もございますので事前にご相談ください」と記載されています。

対応エリアに制限はありますか?

あります。公式サイトのFAQに「初回と、要所となる打ち合わせは、ご訪問にて行いたいと考えておりますので、基本的には対象エリアを東京・神奈川・関東を中心としたエリアにさせていただいています」と明記されています。エリア外の場合は電話・メール・オンライン会議での対応になり、全国対応も可能とされています。訪問を前提とするなら関東圏が対象です。

制作料金はいくらですか?

公式サイトの料金ページに金額まで公開されています(税別の参考価格)。お手軽WEB(5ページ程度)が5万円、ランディングページ(1ページ)が20万円から、オリジナル小規模サイト(10ページ前後)が70〜100万円、中規模サイト(20ページ程度)が100〜150万円、大規模サイト(30ページ以上)が200万円からです。サーバーは初期10,000円・月額5,500円、ドメインは年額でjpが7,000円・comが5,000円。保守メンテナンスパックは月額15,000円(税別)で、同額までの更新作業が含まれるとされています。

従業員は何名ですか?

公式サイトに従業員数の記載がありません。企業情報データベースに掲載された社会保険の被保険者数は3名(2026年10月時点)です。また公式の採用ページは「現在募集しておりません。」の一文のみで、求人媒体7サイトでも現役の求人を確認できませんでした。会社概要に公表されている有資格者はITコーディネーター1名と宅地建物取引主任者3名です。創業2001年で25年続いていますが、少人数の体制と考えられます(2026年10月21日確認)。

まとめ|アットライズの評判・総評

株式会社アットライズは2001年3月1日に設立されたWeb制作会社です。本社は神奈川県横浜市西区高島2-11-2 スカイメナー横浜2F、資本金1,200万円、代表取締役は服部洋二氏、法人番号は2020001041428。創業から25年目です。全省庁統一資格・横浜市一般競争入札参加資格・神奈川県競争入札参加資格の3つを保有しています。

既存記事の切り口だった「横浜市公式サイトの実績」は事実です。ただし公式の実績ページに記載されている受注年は2007年・2010年の連続受託で、担当範囲は「デザイン・コーディング」。CMSは市が導入していた更新システムで、同社が構築したものではありません。サイトのURLは非公開とされ、「現在はリニューアルされています」と同社自身が明記しています。

また公式サイトのFAQは「多くの自治体や公共団体のホームページを制作した実績がある」としていますが、公開実績のうち自治体そのものは横浜市の1件のみでした。他は外郭団体、指定管理施設、社会福祉協議会、業界団体、神奈川県信用保証協会です。横浜市以外の自治体の受注実績は確認できませんでした。

もう1つの切り口「訪問型支援」は、この名称のサービスが公式サイトに見当たりませんでした。実体は「初回と要所の訪問打ち合わせ」(出張費が発生する場合があると記載)と「WordPress運用レクチャーの無料訪問」です。対応エリアは東京・神奈川・関東を中心としたエリアと明記されています。

一方で、この会社には評価すべき点が2つあります。1つは料金を金額まで公開していること(5万円のお手軽WEBから200万円以上の大規模サイトまで、サーバー・ドメイン・保守パックの金額も明示)。もう1つは実績件数を数値で誇張していないことです。「累計○○社」という数字が一切なく、「多数」という表現のみ。これは同業を検証してきた中でも際立っています。

確認が必要な点は2つあります。会社概要に2004年の電気通信事業法改正で廃止された「一般第二種電気通信事業者」という区分が掲載されています。またFAQに「障害者差別解消法によりJIS規格AAレベル取得が必須」という記載がありますが、JIS X 8341-3には「取得」という認証制度が存在せず、同法もAAレベルを義務づけていません。アクセシビリティを柱に掲げる会社の説明としては、準拠の範囲と検証方法を確認する価値があります。

体制は従業員数が非公表で、社会保険被保険者数は3名(2026年10月時点)。採用ページは「現在募集しておりません。」の一文のみで、求人媒体7サイトにも求人票がありません。社員口コミは主要7媒体すべてで0件、顧客側の評判も確認できませんでした。

調べ方の注意。大阪府寝屋川市に同名の別法人(法人番号5120001228994)があり、公的データベースで検索するとそちらがヒットします。宮崎県延岡市の「株式会社アット・ライズ」、大阪の「株式会社アトライズヨドガワ」、東証プライムの「株式会社アトラエ」も別会社です。法人番号2020001041428と所在地で特定してください。

行政処分については、消費者庁・神奈川県・横浜市・厚生労働省の公表資料、官報、報道のいずれにも社名を確認できませんでした。ただし横浜市の指名停止業者一覧と公的データベースの調達情報は照会できていません。

出典:公式サイト(会社案内)・公式サイト(強み)・公式サイト(料金)・公式サイト(保守メンテナンスパック)・公式サイト(よくある質問)・公式サイト(制作実績)・公式サイト(横浜市公式サイトの実績)・公式サイト(横浜市総合保健医療センター)・公式サイト(採用情報)・公式サイト(SDGs)・企業情報データベース・gBizINFO(大阪の同名法人)

この記事について

調べた日:2026年10月21日
調べたもの:公式サイト(会社案内・強み・制作実績・横浜市公式サイトの実績・横浜市総合保健医療センターの実績・神奈川県信用保証協会の実績・料金・保守メンテナンスパック・よくある質問・採用情報・SDGs)、gBizINFO、企業情報データベース、求人媒体8サイト、口コミ媒体7サイト、消費者庁・神奈川県・横浜市・厚生労働省の公表資料、総務省の電気通信事業の制度に関する資料

この記事の調査・執筆

BizScope編集部

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