ストエネの評判は?業務改善勧告2回と上限なしの調整額を検証【2026年】

最終確認日:2026年9月23日

株式会社ストエネ(旧:グランデータ)について、公式情報・国の公表資料・利用者アンケートと社員口コミ27件を確認しました。
調べて分かったことを、先に3つだけお伝えします。

どんな会社?
2018年設立、東京・池袋に本社を置く新電力会社です。電気とガスを販売しており、2025年4月からは一部の契約の請求元がアクセルパワーに変わっています。

気をつけたい点は?
電力・ガス取引監視等委員会から、電気とガスで1回ずつ、計2回の業務改善勧告を受けています。料金は卸電力市場の価格で毎月変わる調整額を含むため、請求額が大きく動くことがあります。

結局どうなの?
電気の品質は他社と同じですが、料金が市場の動きに左右されやすい契約です。請求額の安定を重視する事業所には向きません。今契約している人は、請求元と調整単価を確認し、他社と総額で比べてみてください。

目次

ストエネが向いている人・合わない人

公表資料と料金の仕組みから、向き不向きを整理しました。

向いている人

  • 電気の使用量が少なく、基本料金0円のFプランを生かせる人
  • 毎月の調整単価を自分で確認し、使い方を調整できる人
  • 市場価格が上がったときの負担を受け入れられる人
  • 【管理会社】空室の電気契約をまとめて管理したい賃貸管理会社

合わない人

  • 毎月の電気代の予算を固定したい事業所
  • 電気の使用量が多い店舗や工場
  • 取引先の行政対応の履歴を重視する企業
  • 契約の中身を確かめずに、紹介のまま申し込みがちな人

契約・継続の前に確認しておきたい3つのこと

公表資料で指摘された点を踏まえ、契約前や今の契約の見直し時に確認しておきましょう。

1. 今月の請求元はストエネか、アクセルパワーか
2025年4月から、条件に当てはまる契約はアクセルパワーからの請求に変わっています。引き落とし名義も変わるため、明細で確認してください。

2. 市場価格調整額の、直近の単価
請求額は卸電力市場の価格で毎月変わります。マイページや約款で、直近数か月の単価と計算方法を確かめましょう。

3. ガスを契約した経緯
2024年の勧告では、申し込みのないまま他社からガス契約を切り替えた事例が指摘されました。ガスも契約している人は、いつどのように申し込んだかを確認してください。

2回の業務改善勧告を比べると

電力・ガス取引監視等委員会が公表した2回の勧告を、項目ごとに並べました。

項目1回目(2023年6月26日)2回目(2024年12月6日)
根拠となる法律電気事業法ガス事業法
当時の社名株式会社グランデータ株式会社ストエネ
問題になったこと燃料費調整額の算出方法などを変えた際の、需要家への通知と書面の交付。媒介店等を含む営業活動一時的に他社とガス契約をさせて開栓させ、その後申し込みなく自社に切り替える「後追いスイッチング」
対象の件数電磁的方法による書面交付を承諾した約23万件の需要家2021年9月ごろから2024年6月15日までに10万6,603件
同社の説明媒介店等の管理体制やWEB表示の監督強化など、改善措置を公表2024年2月1日以降、対象の営業活動は停止していると説明

1回目は電気の契約変更の伝え方、2回目はガスの契約の取り方の問題です。「同じ問題を2回」ではなく、別の分野で1回ずつ指摘を受けています。

▶ 出典:電力・ガス取引監視等委員会(2023年6月26日)/同社「業務改善勧告への対応について」/電力・ガス取引監視等委員会(2024年12月6日)/同社のお知らせ(2024年12月)(2026年9月23日確認)

調整額の差を、事業所の使用量に当てはめると

比較サイトが示した2025年4月の東京エリアの単価差(1kWhあたり約17.5円)を、使用量ごとに月額と年額へ換算しました。

月の使用量想定する利用者調整額の差(月)調整額の差(年)
300kWh一般家庭・小さな事務所約5,200円約6万3,000円
1,000kWh小規模店舗約1万7,500円約21万円
3,000kWh飲食店・中規模店舗約5万2,500円約63万円

この差は単価差が1年続いた場合の目安で、実際の単価は毎月変わります。使用量が多い事業所ほど、調整額の動きが請求額に大きく響く点に注意してください。

▶ 出典:新電力比較サイト(調整単価の比較)の単価をもとに編集部試算(2026年9月23日確認)

ストエネの総合評価

5つの観点で、編集部の見方をまとめました。

評価軸評価編集部の見方
電気の品質★★★★☆送電網は一般送配電事業者が管理するため、停電のしやすさや電気の品質は契約先で変わらない
契約手続きの適正さ★☆☆☆☆電気で約23万件、ガスで10万6,603件の事案について、国から業務改善勧告を受けた
料金の予測しやすさ★☆☆☆☆市場価格調整額は卸電力市場の価格で毎月変わる。2025年4月の東京エリアでは大手より約17.5円高かった
契約窓口の分かりやすさ★★☆☆☆2025年4月から、条件によって請求元がアクセルパワーに変わった。小売電気事業者はストエネのまま
利用者の満足度★★☆☆☆比較サイトの利用者アンケートでは総合満足度2.8(37件)

評価は口コミの点数そのものではなく、編集部が公表資料と公開データを照らし合わせて付けたものです。

編集部総評
電気とガスの両方で、国から業務改善勧告を受けた新電力です。料金は市場価格で毎月変わる調整額を含み、請求額の予測がしにくい仕組みです。契約中の人は請求元と調整単価を確かめ、他社と総額で比べたうえで続けるかどうかを判断してください。

株式会社ストエネの会社概要

公式サイトをもとに、基本情報をまとめました。

会社名株式会社ストエネ(旧:株式会社グランデータ)
設立2018年7月13日
代表者代表取締役 永井 翔大
資本金1億円(2024年3月現在)
本店東京都豊島区池袋二丁目36番1号 INFINITY IKEBUKURO 3階
小売電気事業者の登録番号A0476
ガス小売事業者の登録番号A0087
事業内容インフラ事業(電気・都市ガス・賃貸管理会社向けサービス)
グループ光通信グループ(報道・比較サイトによる)
従業員数公式サイトに記載なし(転職会議の企業情報では63人)
公式サイトhttps://sutoene.co.jp/

▶ 出典:公式サイト(会社概要・沿革)/転職会議(2026年9月23日確認)

組織の変化:増資6回のあと、資本金を8割以上減らす

公式サイトの沿革から、資本金の推移を抜き出しました。

時期資本金出来事
2018年7月1,000万円設立
2019年3月約1億5,688万円第三者割当増資
2019年11月約2億4,078万円第三者割当増資
2021年6月約4億5,728万円第三者割当増資(同年1月・3月にも増資)
2022年1月約5億8,292万円第三者割当増資(ピーク)
2023年11月―グランデータからストエネに社名変更
2024年3月1億円減資

ピーク時から約83%の減資です。その後、2025年4月には事業の一部がアクセルパワーに承継されました。減資の理由は沿革には書かれていません。

▶ 出典:公式サイト(会社概要・沿革)/同社のお知らせ(吸収分割)

【要注意】情報の食い違い

情報源ごとに、会社の基本情報を照らし合わせました。一致しない項目や、誤解しやすい点があります。

項目情報源と記載内容編集部の見方
2回目の勧告の分野当サイト旧版:同一の電力会社が2度の勧告
電力・ガス取引監視等委員会:2回目はガス事業法に基づく勧告
2回目はガスの問題。旧版の書き方は誤解を招くため訂正した
減資前の資本金当サイト旧版:5億5,791万円
公式サイトの沿革:5億8,291万5,000円(2022年1月)
旧版の数字が誤り。本記事で訂正した
資本金(現在)公式サイト:1億円
転職会議の企業情報:1億100万円
公式サイトの記載を正とした
請求元2025年3月まで:ストエネ
2025年4月以降(対象契約):アクセルパワー
小売電気事業者はストエネのまま。電気供給約款もアクセルパワー名で「小売電気事業者:ストエネ」と表記
承継の対象当サイト旧版:電気・ガス等の事業の一部
同社の案内:2023年7月以降の申し込みなど、条件を満たす契約
すべての契約が承継されたわけではない。自分の契約が対象かは明細で確認を
設立時の名称当サイト旧版:ひまわりでんきとして設立
公式サイトの沿革:記載なし
公式の沿革では確認できなかった

特に請求元と小売電気事業者が別の会社になっているため、問い合わせや解約の手続きでは、どちらの会社に連絡すべきかを最初に確認してください。

▶ 出典:公式サイト(会社概要・沿革)/電力・ガス取引監視等委員会(2024年12月6日)/同社のお知らせ(吸収分割)/転職会議(2026年9月23日確認)

口コミデータの全体像

2026年9月23日時点で、利用者のアンケートと社員の口コミを確認しました。

情報源評価件数補足
エネチェンジ(利用者アンケート)総合満足度2.837件2024年4月以降の有償アンケート
転職会議3.64(社員口コミ)27件残業月22.5時間、有給消化率70%

利用者の満足度は3点を下回る一方、社員の評価は3.64と比較的高い水準です。評価しているのが利用者か社員かで、点数の意味がまったく違う点に注意してください。

口コミを読むときの3つの注意点

1. 2023年前後の投稿は市場価格の高騰期のもの
電気代が高いという声の多くは、卸電力市場の価格が高かった時期の投稿です。今の調整単価とあわせて読みましょう。

2. 請求元の変更で、口コミの対象が混ざっている
2025年4月以降は、アクセルパワー名義の請求についての声も含まれます。どちらの会社の話かを確認してください。

3. 比較サイトの口コミには紹介報酬が絡むものもある
乗り換えを勧める記事の中には、申し込みで報酬が発生するものもあります。数字の根拠が示されているかを見て読みましょう。

ストエネの良い評判

料金の仕組みを理解して使う人からは、使い方次第で得になるという声があります。

電気の使用量が少ない人や、節電プログラムを使う人からは、マイページで調整単価を確認でき節約の意識が高まるという評価があります。基本料金が0円のFプランは、使用量が少ない住まいや事業所に向いています。

賃貸管理会社向けのGenesis賃貸は、空室期間の電気の契約管理を支援するサービスです。2021年12月には、低圧の供給契約件数が30万件を超えたと発表しています。

▶ 出典:エネチェンジ(利用者アンケート)/同社ニュース(2021年12月)

ストエネの気になる評判

電気代の上がり方と、問い合わせ対応についての声が目立ちます。

比較サイトやQ&Aサイトには、他社に切り替えたら電気代が大きく下がったという投稿が複数あります。原因の多くは、卸電力市場の価格に連動する調整額が高かったことです。

電話がつながりにくい、請求元が変わったことに戸惑ったという声もあります。いずれも個人の投稿であり、すべての契約に当てはまるとは限りません。

編集部コメント
気になる評判の中心は、料金の仕組みと契約の手続きです。国の2回の勧告も、料金の伝え方と契約の取り方という同じ方向の問題を指摘しています。2026年9月23日時点で、2025年以降の新たな勧告は確認できませんでしたが、契約中の人は請求元と調整単価を定期的に確認してください。

▶ 出典:エネチェンジ(利用者アンケート)/電力・ガス取引監視等委員会(2023年6月26日)/電力・ガス取引監視等委員会(2024年12月6日)

気になる点を、問い合わせ時の質問に変える方法

ネット上で見かける不安は、そのまま窓口への質問に変えられます。

気になる点窓口に聞くこと
電気代が急に上がった直近6か月の市場価格調整額の単価を教えてください
請求元が変わった私の契約はストエネとアクセルパワーのどちらが窓口ですか?
ガスを申し込んだ覚えがない私のガス契約は、いつどの経路で申し込まれたものですか?
オプションが付いている私の契約に付いている有料オプションと、その解約方法を教えてください
解約したい解約の窓口と、解約時にかかる費用はありますか?

答えが具体的な数字や書面で返ってくるかどうかも、判断材料の1つになります。

切り替え・継続を検討する事業所の視点で読み替えると

会社の特徴は、事業所にとっての注意点にも読み替えられます。

会社の特徴事業所にとっての意味
市場価格調整額が毎月変わる電気代の予算が組みにくい。使用量が多い事業所ほど影響が大きい
請求元と小売電気事業者が別経理の支払先と、契約上の相手先が違う。社内の台帳に両方を記録する
2023年に契約変更の通知が不十分と指摘約款の変更通知が届いたら、変更点を必ず確認する
2024年にガスの後追いスイッチングを指摘ガスの契約経路を確認し、申し込みの記録を残しておく
賃貸管理会社向けサービスあり入居時に紹介されることがある。入居者が自分で選べる旨を説明できるようにする

法人名義の契約では、個人向けのクーリングオフなどが原則として使えません。約款と請求明細を確認したうえで、契約を続けるかどうかを判断しましょう。

ストエネについてよくある質問

ストエネはどんな会社ですか?

2018年に設立され、東京・池袋に本社を置く新電力会社です。2023年11月にグランデータから社名を変えました。小売電気事業者の登録番号はA0476、ガス小売事業者の登録番号はA0087です。比較サイトなどでは光通信グループの会社とされ、賃貸管理会社向けのGenesis賃貸も展開しています。

ストエネが業務改善勧告を2回受けたのは本当ですか?

本当です。電力・ガス取引監視等委員会から、2023年6月に電気事業法に基づく勧告を、2024年12月にガス事業法に基づく勧告を受けています。1回目は約23万件の需要家への契約変更の通知が不十分だった問題、2回目はガスの後追いスイッチングを10万6,603件行っていた問題です。

ストエネの電気代の請求がアクセルパワーから来たのはなぜですか?

2025年4月1日に、ストエネの事業の一部がアクセルパワーに承継されたためです。2023年7月以降に申し込み、2024年9月末までに供給が始まったFプランまたはPプランの契約などが対象です。サービス内容と料金は変わらず、電気を供給する小売電気事業者はストエネのままと案内されています。

ストエネの市場価格調整額とは何ですか?

卸電力市場の価格をもとに毎月決まる調整額で、大手電力会社の燃料費調整額にあたる項目です。比較サイトの試算では、2025年4月の東京エリアで1kWhあたり約10.1円と、東京電力の燃料費調整単価より約17.5円高い水準でした。上限の有無と計算方法は、約款で必ず確認してください。

ガスの契約先が知らないうちにストエネに変わっていたのはなぜですか?

2024年12月の勧告で指摘された後追いスイッチングの可能性があります。一時的に他社とガスを契約して開栓させ、その後、需要家から改めて申し込みを受けずにストエネへ切り替える手法です。同社は2024年2月以降この営業活動を停止したと説明しています。心当たりがある場合は契約内容を確認してください。

ストエネに切り替えると停電しやすくなりますか?

停電のしやすさは変わりません。電気は地域の一般送配電事業者が管理する送電網を通って届くため、どの小売電気事業者と契約しても電気の品質は同じです。ストエネで確認すべきなのは停電リスクではなく、市場価格調整額によって毎月の請求額がどれだけ変わるかです。

まとめ

株式会社ストエネは、2018年設立の新電力会社です。電気の品質は他社と同じで、使用量の少ない人にはFプランという選択肢もあります。

一方で、電気とガスで1回ずつ業務改善勧告を受け、料金は市場価格で毎月変わる仕組みです。契約中の人は請求元と調整単価を確かめ、他社と総額で比べてから、続けるかどうかを決めてください。

掲載内容は調査時点のものです。最新の情報は公式サイトと国の公表資料でご確認ください。

▶ 株式会社ストエネ サービスサイト

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この記事について

調査日:2026年9月23日
確認した情報源:同社の公式サイト(会社概要・沿革・お知らせ)、電力・ガス取引監視等委員会の公表資料(2023年6月・2024年12月)、比較サイトの利用者アンケートと単価データ、口コミ媒体(転職会議)

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この記事の調査・執筆

BizScope編集部

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BizScope編集部は、企業の事業内容やサービス、口コミ・評判など、企業に関するさまざまな情報を調査・発信する編集チームです。
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