スターツCAMの評判は?免震実績と営業担当が変わるリスクを検証【2026年】

最終確認日:2026年10月12日

スターツCAM株式会社について、公式の会社概要・親会社スターツコーポレーションの決算資料・社員口コミ325件を確認しました。
調べて分かったことを、先に3つだけお伝えします。

どんな会社?
スターツグループで賃貸住宅などの設計・施工を担う建設会社です。2025年3月期の建設事業の売上高は713億6,900万円で、グループの免震建物の受注は656棟にのぼります。

気をつけたい点は?
建築費の高騰で、2025年3月期はRC造の賃貸住宅の受注が減り、減収になりました。社員の口コミでは給与の低さと人材の退職が指摘されており、担当者の交代に備える必要があります。

結局どうなの?
免震の実績とグループで建てた後まで任せられる体制は強みで、受注も回復しています。土地オーナーは見積もりの条件と担当の体制を、応募する人は給与と働き方を確かめてください。

目次

スターツCAMが向いている人・合わない人

公開データと口コミから、向き不向きを整理しました。

向いている人

  • 【土地オーナー】地震に強い免震の賃貸住宅を検討している人
  • 【土地オーナー】建設から入居者募集・管理までまとめて任せたい人
  • 【土地オーナー】首都圏で賃貸マンション・アパートを建てたい人
  • 【就職】若いうちから建設プロジェクトを担当したい人

合わない人

  • 【土地オーナー】ほかの会社と比べずに、1社の提案だけで決めたい人
  • 【土地オーナー】最初から最後まで同じ担当者を必須とする人
  • 【就職】給与の水準を最優先で職場を選びたい人
  • 【就職】残業が少なく、休みを取りやすい環境を求める人

相談・応募の前に聞いておきたい3つのこと

公開情報だけでは分からない点を、相談や面接で直接確認しておきましょう。

1.【土地オーナー】見積もりの有効期限と、建築費が上がったときの扱い
建築費の高騰で、契約から着工までに金額が変わることがあります。物価の変動に応じて請負金額を見直す条項の有無を確認しましょう。

2.【土地オーナー】着工・完成の時期と、担当者の体制
受注残高は年間売上の約2年分あります。工事の開始時期と、営業・設計・施工それぞれの担当者を聞いておくと安心です。

3.【就職】配属先の残業時間と、給与の水準
口コミでは残業が月45.9時間、有給消化率は40.1%です。配属予定の部署の実績と、モデル年収を確認してください。

建設事業の業績と受注の推移

親会社スターツコーポレーションの決算資料から、建設事業(スターツCAM)の数字を並べました。

期間売上高営業利益受注残高
2023年3月期741億9,100万円74億4,900万円—
2024年3月期772億800万円69億2,500万円1,311億4,000万円
2025年3月期713億6,900万円63億8,900万円1,425億9,900万円
2026年3月期 上期343億5,400万円35億2,800万円1,516億5,600万円
2026年3月期(予想)760億円70億円1,541億円

売上高はセグメント売上(グループ内部への売上を除く)です。2025年3月期は、建築費高騰で前の期の上半期にRC・鉄骨造賃貸の受注が減った影響で減収となりました。一方、受注残高は年間売上の約2年分まで積み上がっており、2026年3月期上期はRC・鉄骨造賃貸の請負金額が前年同期比45.2%増えています。

▶ 出典:スターツコーポレーション 2025年3月期 決算説明資料/2026年3月期 第2四半期 決算説明資料をもとに編集部作成

RC造から木造へ広がる受注

項目2025年3月期の動き
RC・鉄骨造賃貸の売上前期比113億1,100万円減(建築費高騰で前期上半期の受注が減少)
木造賃貸の売上前期比44億2,500万円増
木造賃貸の受注高239億200万円(前期比25億4,400万円増)
新しい取り組み竣工済み物件の図面を使う、木造の短期着工プランを商品化

建築費の高いRC造に代わって、木造賃貸の受注が伸びています。土地オーナーにとっては、RC造と木造の両方の提案を比べ、建築費と家賃収入、建物の寿命のバランスで選べる状況です。

▶ 出典:スターツコーポレーション 2025年3月期 決算説明資料

スターツCAMの総合評価

5つの観点で、編集部の見方をまとめました。

評価軸評価編集部の見方
免震の技術と実績★★★★★グループの免震建物の受注は656棟。国内の免震建物の約1割近くを手がけたと説明
グループの体制★★★★☆上場グループの建設会社。建設後の入居者募集・管理までグループで対応
業績と受注★★★★☆2025年3月期は減収減益だが、受注は回復し受注残高は約2年分
担当者の体制★★☆☆☆口コミで優秀な人材の退職が続いているという指摘。担当交代への備えが必要
社員の待遇★★☆☆☆転職会議の平均年収は462万円、残業は月45.9時間、有給消化率は40.1%

評価は口コミの点数そのものではなく、編集部が公開データと口コミを照らし合わせて付けたものです。

編集部総評
免震とグループ一体の体制が強みの一方、社員の定着に課題が見える建設会社です。業績は建築費高騰の影響を受けつつ回復しています。土地オーナーは見積もりの条件と担当の体制を、応募する人は給与と残業の実態を確かめてから判断してください。

スターツCAM株式会社の会社概要

会社名スターツCAM株式会社(CAMはConstruction and Asset Managementの略)
代表者代表取締役社長 井上智行(2026年6月現在)
本社・営業本部東京都中央区日本橋3-4-10 スターツ八重洲中央ビル6F
本社・建設本部東京都江戸川区中葛西3-37-4 スターツ葛西ビル8F
設計本部東京都江東区木場1-5-15 深川ギャザリアタワーN棟19F
資本金4億5,000万円
社員数864名(2026年4月現在)
建設業許可国土交通大臣許可(特-07)第21422号
認証ISO 9001・14001(建設部門)
グループスターツグループ(中核会社のスターツコーポレーションは東証プライム上場)
建設事業の売上高713億6,900万円(2025年3月期、セグメント売上)

▶ 出典:公式サイト(会社概要)/スターツコーポレーション 決算説明資料

【要注意】情報の食い違い

情報源ごとに、会社の基本情報を照らし合わせました。一致しない項目や、確認できなかった項目があります。

項目情報源と記載内容編集部の見方
代表者当サイト旧版:関戸博高
公式サイト・転職会議:井上智行
旧版の記載は誤り。公式サイトでは2026年6月現在、井上智行氏
本社当サイト旧版:江戸川区中葛西のみ
公式サイト:日本橋(営業本部)と中葛西(建設本部)
本社機能が2か所に分かれている
免震の実績当サイト旧版:免震賃貸住宅474棟・111,952戸
スターツグループ:免震建物の受注656棟(2026年3月)
旧版の数字は出典を確認できなかった。グループの公表値を掲載
認証当サイト旧版:ISO 9001・14001・19650
公式サイト:ISO 9001・14001
ISO 19650は今回の公式情報で確認できなかった
設立当サイト旧版:2005年10月
転職会議:1972年9月
情報源で大きく違う。公式の会社概要には記載がなかった
売上高当サイト旧版:420億円規模
決算資料:713億6,900万円(2025年3月期)
旧版の数字は根拠を確認できなかった

特に代表者と免震の実績の数字は、旧版から訂正しています。契約の際は、最新の会社概要で代表者と許可番号を確認してください。

▶ 出典:公式サイト(会社概要)/スターツ(建築・土地活用)/決算説明資料/転職会議

口コミデータの全体像

2026年10月12日時点で、社員の口コミを確認しました。

情報源評価件数・補足
転職会議2.29325件。平均年収462万円(平均27.6歳)、残業月45.9時間、有給消化率40.1%
OpenWork—アクセス制限のため、今回は数値を確認できなかった

職種別の平均年収は、営業が445万円、建築・土木関連が490万円です。カテゴリ別では年収・評価制度(52件)と仕事のやりがい(47件)の投稿が多くなっています。残業は月45.9時間で、休みの取りやすさにも課題が見られます。

口コミを読むときの3つの注意点

1. 社員の待遇と施工の品質は分けて読む
社員の口コミは働く環境の話です。建物の品質は、実際の物件や引き渡し後の対応で確かめましょう。

2. 営業と施工管理で働き方が違う
営業と、建築・土木関連の職種では、年収も残業も違います。自分の職種に近い投稿を優先して読んでください。

3. グループ会社の口コミと分ける
スターツグループには多くの会社があります。スターツCAMの投稿かどうかを確かめてから読みましょう。

スターツCAMの良い口コミ

若手の活躍と、顧客との関係を評価する声があります。

転職会議では、若手でもプロジェクトを担当できるためやりがいがあるという声や、新人でも早くから設計業務に関われるという声があります。異動の制度があり、適性に合った仕事に就きやすいという評価も見られます。

顧客からの信頼が厚く、リピーターが多いという声もあります。固定給で安定しており、残業代がきちんと支払われるという評価もありました。

▶ 出典:転職会議

スターツCAMの気になる口コミ

給与の水準と、人材の定着について指摘があります。

転職会議の口コミでは、給与が業界平均より低いと感じる人が多いとされています。優秀な人材の退職が続いている点を気にする声もありました。

残業は月45.9時間、有給消化率は40.1%で、休みを取りにくい職場もあるとみられます。建設業は2024年4月から残業の上限規制が適用されているため、今の働き方の改善状況は面接で確認が必要です。

編集部コメント
口コミの不満は、給与と人材の定着に集中しています。土地オーナーにとっては、担当者が途中で変わる可能性として受け止めておくことが大切です。2026年10月12日時点で、建設業法に基づく行政処分など深刻なトラブルを示す公表情報は、編集部が確認した範囲では見当たりませんでした。

▶ 出典:転職会議

口コミを面接の質問に変える方法

気になった口コミは、そのまま面接での質問に変えられます。

口コミで見た内容面接で聞くこと
給与が業界平均より低い応募職種の入社3年目・5年目のモデル年収を教えてください
残業は月45.9時間配属予定の部署の、直近1年の平均残業時間を教えてください
有給消化率40.1%昨年度の有給休暇の平均取得日数を教えてください
優秀な人の退職が続いている応募職種の昨年度の退職者数と、主な退職理由を教えてください
若手でもプロジェクトを担当入社何年目から、どの規模の物件を担当しますか

答えが具体的な数字で返ってくるかどうかも、判断材料の1つになります。

土地活用を検討するオーナーの視点で読み替えると

会社の数字と社員の口コミは、相談する側にとっての確認点にも読み替えられます。

会社の数字・口コミ土地オーナーにとっての意味
受注残高は年間売上の約2年分着工までの期間が長くなることがある。工期と、その間の建築費の変動の扱いを確認する
建築費高騰でRC造の受注が一時減少RC造と木造の両方の見積もりを取り、収支を比べる
人材の退職が続いているという口コミ営業・設計・施工の担当者と、交代したときの引き継ぎ方法を確認する
リピーターの顧客が多い実際に建てたオーナーの物件を見学できるか聞いてみる
グループで管理まで対応管理やサブリースの契約条件、家賃の見直しの時期を別に確認する

賃貸住宅の建設は、多額のローンを組む長期の事業です。収支シミュレーションの空室率や家賃の下落の前提を確かめ、複数の会社の提案を比べてから決めましょう。

スターツCAMについてよくある質問

スターツCAMはどんな会社ですか?

東証プライムに上場するスターツコーポレーションのグループで、賃貸住宅などの企画・設計・施工を担う建設会社です。本社は東京都中央区日本橋(営業本部)と江戸川区中葛西(建設本部)にあり、代表取締役社長は井上智行氏、社員数は864名です。2025年3月期の建設事業の売上高は713億6,900万円でした。

スターツCAMの免震の実績はどれくらいですか?

スターツグループの免震建物の受注棟数は、2026年3月時点で656棟と公表されています。国内の免震建物の約1割近くを手がけたとも説明しています。免震は一般的な建物より費用が1割以上高くなりやすいため、木造とRC造を組み合わせて建物を軽くし、費用を抑える工夫をしているとしています。

スターツCAMの業績はどうですか?

2025年3月期の建設事業の売上高は713億6,900万円、営業利益は63億8,900万円で、建築費の高騰によるRC造賃貸の受注減が響いて前期より減りました。2026年3月期の上期は売上高が7.7%増え、受注高も前年同期より約32%増えています。受注残高は1,516億円まで積み上がりました。

スターツCAMに土地活用を相談するときの注意点は?

建築費が上がっているため、見積もりの有効期限と、着工までに資材の価格が上がった場合の扱いを契約前に確認してください。受注残高は年間売上の約2年分あり、着工や完成の時期も聞いておきましょう。収支シミュレーションの空室率や家賃の前提を確かめ、ほかの会社と比べることも大切です。

スターツCAMの社員の評判はどうですか?

転職会議の総合評価は2.29(口コミ325件)で、平均年収は462万円(平均27.6歳)、残業は月45.9時間、有給消化率は40.1%でした。若手でもプロジェクトを任される、リピーターの顧客が多いという声がある一方、給与が業界平均より低い、優秀な人の退職が続いているという指摘もあります。

スターツCAMとスターツコーポレーションの関係は?

スターツコーポレーションは東証プライムに上場するスターツグループの中核会社で、スターツCAMはそのグループの建設会社です。決算資料では、スターツCAMの業績は建設事業として開示されています。グループには不動産仲介や賃貸管理の会社もあり、建てた後の入居者募集や管理までまとめて相談できる体制です。

まとめ

スターツCAM株式会社は、スターツグループの建設会社で、グループの免震建物の受注は656棟にのぼります。建築費高騰の影響を受けながらも、受注は回復し、受注残高は年間売上の約2年分まで積み上がっています。

一方で、社員の口コミでは給与の低さと人材の退職が指摘されています。土地オーナーは見積もりの条件と担当の体制を、応募する人は給与と残業の実態を、それぞれ確かめてください。

掲載内容は調査時点のものです。最新の情報は公式サイトでご確認ください。

▶ スターツCAM株式会社 公式サイト

この記事について

調査日:2026年10月12日
確認した情報源:同社の公式サイト(会社概要)、スターツコーポレーションの決算説明資料(2025年3月期・2026年3月期第2四半期)、スターツの公式サイト(建築・土地活用、コラム)、口コミ媒体(転職会議)

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この記事の調査・執筆

BizScope編集部

BizScope編集部

BizScope編集部は、企業の事業内容やサービス、口コミ・評判など、企業に関するさまざまな情報を調査・発信する編集チームです。
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